JALエコノミークラス(SKY WIDER)搭乗記(JL772 シドニー→成田 2016.12.3)
搭乗・出発前
QF400便(メルボルン→シドニー)の到着は7:40。そこから国際線に移動して、出国審査を受けると、搭乗開始の8:50まであと40分ほど。カンタスラウンジでコーヒーを飲んでしばしくつろぎました。
大きな窓の向こうに見える飛行機の離発着の様子を見ながらのんびり過ごします。
優先搭乗で搭乗したいので、早めにラウンジを後にして搭乗口へ向かいます。途中、これまで工事中だったホールが初のお目見え。開放的で気持ちがいい空間です。
各ゲートの案内も見やすくなりました。
搭乗開始が少し遅れるとのこと。それまでちょっと飛行機ウォッチングといきましょう。
ガルーダインドネシア航空。オーストラリア(シドニー、メルボルン)からジャカルタ経由で羽田まで、往復ビジネスクラスで約$3,000ドル(約25万円)と、他の航空会社より格段に安いのが特徴。5つ星のエアライン、一度乗ってみたいところですが、スカイチームなんですよね~。
カンタスの新ロゴ。ちょっとクラシカルな雰囲気です。ガルーダの主翼が邪魔…。その向こうにはアシアナ、シンガポール、タイ航空とスターアライアンス勢が勢ぞろい。
そして今日の搭乗機。JA737Jです。
搭乗
搭乗予定を少し過ぎた8:55より搭乗開始。優先搭乗で搭乗します。ビジネス、プレエコの各クラスを通り越してエコノミーへ。席はエコノミーファーストキャビンの26D通路側。
SKYTRAX社の格付けで2015年ベスト・エコノミークラス・エアラインシートを受賞した、世界一のエコノミークラスシート。ぱっと見、足元広いです。
座ってみると足元の広さがさらによくわかります。
背もたれをリクライニングして枕を腰に当て、お尻を座席の前の方に少しずらすと、シートのくぼみにお尻がハマり、非常に楽だということを発見。これなら長時間のエコノミークラスも以前より格段に快適に過ごせそうです。
機内食・1
定刻より少し遅れてドアクローズ。離陸後、まずはおしぼりが配られます。
ドリンクサービス。ジントニックをいただきました。ジンはボンベイサファイヤ、トニックウォーターともファースト、ビジネス共通です。
離陸後まもなくして中央席の若いお兄さんが席を移動されて…さらに快適に。テーブルも遠慮なく使わせていただきました。
食事。ハニーマスタードチキンか牛照り焼き丼の選択。ハニーマスタードチキンにしました。他にはサラミとコールスローサラダ、素麺、フレッシュサラダ、チーズとクラッカー、パン(バター付き)、マンゴーチーズケーキ。お腹いっぱいになることはなく、腹七分目といったところ。日本の航空会社のメニュー、というのが落ち着きます。味も良かったです。パンが固かったのは致し方ないか…
飲み物はワインを2本ほどいただきました。よくエコノミークラスで飲み物をおかわりしていいのでしょうか?という話を耳にするのですが、個人的には何ら問題ないと思っています(おひとり様1杯のみなんて記載もないですし)。この日は最初の食事でワインを2本、着陸前にさらに1本いただきました。
バタフライアイランド
772便のひとつの楽しみがバタフライアイランドを見てカメラに収めること。
バタフライアイランドはパプアニューギニアの北にあるサンゴ礁の島で、上空からなかなか見ることができないことから、見ることができると幸せになれるといわれています。
かれこれ3回見たことがあるのですが、やはり毎回見たいもの。
実は搭乗して離陸する前に、エコノミークラスのチーフパーサーの方がやってきて、こう話しかけられました。
「ぱぴるす様、本日バタフライアイランドが見えるようでしたらお声がけいたしますね」
「え、はぁ。ありがとうございます(ちょっとびっくり)」
こちらからお尋ねする前に、いきなり先制攻撃(笑)。JGCプレミア会員だからかもしれませんが、私がバタフライアイランドの写真を毎回狙っていることがどうもデータベース化されていて、CAさんの中で共有されているようでした。
よく搭乗されるお客様の情報を共有しておくのは、決して悪いことではないかと。少なくとも私はJALがお客様目線に立とうとしている姿勢の表れではないかと好意的に受け止めました。
そして離陸から4時間半後…操縦席からこの日はばっちり見えるとの連絡があったとのことで私に声をかけていただき、機内最後方の扉についている窓に案内され、しっかりカメラに収めることができました。
他にもう1人初めてご覧になる方がいるとのことで、場所をお譲りし、その方の質問に若干の解説。
更にCAさんも数名の方がご覧になりたいとのことでしたが、あっという間に通過してしまい、私ともう1人の方がカメラに収めるので精いっぱい。
話を伺うと、シドニー線の乗務に着くのはそう多くないそうで、わずかな機会があるごとにバタフライアイランドを見たいと思うものの、なかなか見ることができないとのこと。
私のiPhoneに収めた写真をお見せしたところ、CAの皆さんにAirdropしましょうということになり、3名のCAの方に写真をお配りしたところ、とても喜んでいただけました。
更にその中の1名のCAさんが着陸前に、写真をAirdropしていただいたお礼にと、一抱えほどあるラッピングされた包みつきでご挨拶をいただきました。いただいたものは機内で提供されるお菓子と「うどんですかい」が入っていたのですが、その心遣いと丁寧さにいたく感激しました。
機内食・2
着陸前1時間半頃に2回目の機内食。1食目のような選択肢はなく、全員共通です。チキンマッシュルームパイ、ポテトサラダ、フルーツサラダ、ティムタム。パイは顔が書いてあるようで…パサつかず、おいしかったです。また、乾燥した機内ではフルーツがとても新鮮でした。ティムタムは…いらないかな。
到着
定刻より20分ほど早い16:40に成田空港到着。そしてまたしても沖止め。772便が777-300ERになってから、私が搭乗するときは毎回沖止めです。「772便は沖止め率が高いですよ」と以前CAさんが話していたのを思い出しました。
サービスの質の向上を感じる
初のSKY WIDERでしたが、昼間便であれば9時間のフライトも想像以上に快適に過ごすことができました。エンターテイメントも楽しめましたし、モニターも使いやすかったです。さすが世界一を取った「新間隔」のエコノミーシート、と言えるでしょう。
そして、バタフライアイランドの1件。乗客の情報が共有化されているという状況には初めて遭遇しました。そして気持ちのこもったお礼。
サービスの質の向上というのは、「この便に搭乗してよかったな、また搭乗したいな」という気持ちになれて、初めて感じるのだと思います。
オーストラリアに住んで3年半、日本との往復はほとんどがJAL便ですが、最近は搭乗を重ねるごとにサービスの質の向上を感じることができるようになりました。
ぜひこの質の向上を今後も続けていってもらいたいものです。
(成田空港第2ターミナルA到着口にて撮影)
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