JALビジネスクラス・SKY SUITE(SS7)搭乗記(JL771 成田→シドニー 2016.1.8)
2016年1月8日 年末年始の一時帰国を終えて、いつものJAL771便(JL771)シドニー行きのビジネスクラスに搭乗しました。
ただ、いつもと違うのは、今回は機種がスカイスイートがある777-300ERだということ。昨年より冬スケジュールでシドニー線は777-300ERになり、さらに今年は夏スケジュールでも777-300ERでの運行が決まりました。
ANAのシドニー線参入、またANA・カンタスとも羽田発着ということで、JALとしても差別化を図る意味での決定だったように感じます。
もちろんスカイスイートは初体験。あのSkytrax社の評価で2014年に世界第一位に輝いたビジネスクラスシートはどんな感じなのでしょう。
すでに数多くの方が搭乗記でレポートしていますが、私自身初レポートということで、重複する内容はご容赦ください。
まずはおなじみ、本日の機体、777-300ER。機体を見ているだけで高揚します。
優先搭乗で搭乗します。いよいよあのスカイスイートと対面です。
座席はバルクヘッドの7Aを指定しました。
進行方向左側の座席を選んだのは、朝焼け、朝日の写真をカメラに収めたかったから。
翌朝、いい写真が撮れるといいのですが。

バルクヘッドということで、トイレのそばで音が気になるかな?と思ったのですが、ほとんど気になりませんでした。
Seat Guruを見ると、7C、7D、7G、7Hのいわゆるバルクヘッド通路側がトイレとギャレーの音で注意、と記載がありましたが、夜行便ですし寝てしまえばあまり気にならないかもしれないかな、と感じました。
SeatGuru JAL ボーイング777-300ER
出発までにシート周りを簡単にチェックします。
正面には23インチのテレビモニター。ファーストクラスと同じ大きさといいますから、JALがビジネスクラスのグレードアップにいかに力を入れたかがわかります。
そういえば、この座席配置や構造はファーストクラスからアイデアをもらった、という開発者のコメントを読んだような気がします。

サイドにある読書灯とヘッドフォンかけ。ノイズキャンセリングヘッドフォンの備え付けがありますが、私は個人の物を使用しました。

アメニティ
中身は歯ブラシ、リップ、アイマスクなどなど、いつもと変わりませんが、TUMIからゼロハリバートンとのコラボ品に変わりました。
ゼロハリバートンは1969年アポロ11号が月面の石を持ち帰る際に月面採取標本格納器を提供したメーカーです(アメニティ同梱の資料より)。
アルミ製のスーツケース、いったいいくらするのでしょう?

日本人ってどうして…
そうこうしているうちに出発準備も整い、ドアが閉まって出発。
この日はすんなり離陸となりました(以前到着地都合で待たされたこと、何度もありました)写真は成田市内の夜景。

シートベルト着用サインが消灯して、隣の席とのパーテーションを上げました。
「上げますよ」と一声かけて(声をかけた(会社役員のような)方が、当たり前だろ、さっさと上げろ、みたいな感じで偉そうにうなずかれたのはちょっと気に障りました。日本人ってどうしてこうなんでしょう?)。
パーテーションを上げると完全に個室です。
ちなみに離着陸時にはパーテーションを下げておかなければならないのは、いろいろなブログですでに紹介されているとおりです。

その他、コントローラーの使い方等々も他のブログに譲ります。
アラカルトなどはコントローラーで注文するようになっているようですが、私の場合は結構御用聞きに来ていただけたので、コントローラーは一度も使いませんでした。
その後、担当のCAさんからご挨拶があり、更には先任客室乗務員の方のご挨拶もありました(JGCプレミアだから?)
久しぶりに和食を選択
おしぼりとメニューが配られ、食事サービス開始です。

これまではワインが飲みたくて洋食を選んでいたのですが、今回は日本発の便だし、和食を、ということで和食を選びました。
さらに、和食の台の物と一緒に出てくるご飯を、アラカルトにある鮭といくらのはらこ飯に変えられないかリクエスト。
鮭もいくらも現在冷凍してあるが、今から解凍すれば、台の物を提供する時に十分に間に合うとのことで、受けていただけました。
朝食ではどうしてもカニ雑炊を食べたかったものですから、、、
まずはアミューズ・ブーシュ。
海老マヨネーズとフォアグラのムース。これをドゥラモットでいただきます。
定番の組み合わせですが、洋食・和食どちらを選んでも同じアミューズがいただけます。

続いて九つの小鉢膳
春菊の胡麻和え長寿柿、菜の花黄身辛子和え紅ずわい添え、鶏松風と鶏の磯焼き、胡麻豆腐湯葉添え、小肌ゆかり寿司、大根なますいくらのせ、鯖柚子胡椒焼き切干大根旨煮、くわいと里芋の焚き合わせ、黒毛和牛照り焼きの9品。いずれも素晴らしい。
日本酒は、伯楽星・上喜元のいずれも純米大吟醸。上喜元のほうが好みでした。

エンターテイメントで、踊る大捜査線のTVバージョンを見ながらのんびりと食事をいただきました。織田裕二が若い!

そして最後に台の物。金目鯛と帆立の若竹餡かけ。
プラス特別リクエストのはらこ飯。
はらこ飯は大きなどんぶりにするか、普通のご飯サイズにするか聞かれたのですが、つい欲が出て大きなどんぶりにしてしまい、あとで後悔…でもおいしかったです。

デザートはいただかず、チーズプレートと赤ワインでくつろぎのひとときを過ごしました。
これだけ食べたら、十分満足。他のアラカルトは入る余地もありません。

スカイギャラリー
就寝前に前方ギャレーの前にあるスカイギャラリーを訪問。
日本各地の季節の写真が展示してあります。
この時は冬ということで新潟県の山間部の写真でした。

風景写真好きの私、ワインを飲みながら鑑賞しているとCAさんが声をかけてくださり、しばし話が盛り上がりました。

エアウィーヴ
写真鑑賞を終えて寝ることにしました。
エアウィーヴの敷布団がオーバーヘッドコンソールに入っているので、自分で取り出してベッドメイクします。
ただ、取り出す時に通路側の方の上の荷物入れを開けるので、荷物が落ちやしないかとヒヤヒヤ。搭乗してすぐ取り出しておいて、モニターの下にでも置いておくのがいいでしょう。実際にエアウィーヴを使っている人は多くはなかったようです。
さすがフルフラット、、、ぐっすり寝ることができました。

朝食…おすすめの雑炊
翌朝、到着90分前に先任客室乗務員の方が「何か召し上がられますか」と声をかけてくださり、和食のセットを注文。
カニ雑炊が非常においしかったです。シドニー線の朝食(和食)は雑炊、お粥が提供されるのですが、いつもおいしくいただけます。

あとで分かったことなのですが、アラカルトやこの朝食セットは、到着の90分前までに自分でお願いしをしないといけないのだそうです。
今回は先任客室乗務員の方が気を利かして声掛けしてくれましたが、放っておくとギリギリまで寝たいのだと判断されて食事は当たらないそうです。
そういえば、夕食の後、アラカルト等は到着90分前で提供を終えるとアナウンスがありましたが、実はこの朝食も込みだったのです。
これまで、777-200ERのシェルフラットシートの時は、朝食も御用聞きにきていただけていたので、てっきり同じだろうと思い込んでいました。ここは要注意点です。
ただ、アラカルトにカレーもあったので、食べたければ朝からカレーを食べることもできるわけです(なかなかヘビーですが…)。
食後にもう一寝入りしたら着陸のアナウンス。すでにパーテーションも下げられていました)偉そうなおじさんがやってくれたのでしょうか?寝ていたので分かりませんでした)
SS7ビジネスクラスを利用してみて
やはり個室感覚のフルフラットは素晴らしい。ぐっすり寝ることができます。これを体験してしまうとシェルフラットシートにはなかなか戻れません。
今回は窓側でしたが、窓側だと完全に個室化されているので、CAさんに声掛けがしにくいです。また、TVなどを見ていると突然CAさんが顔を出します。通路を行き来するCAさんの挙動が全く見えないので、まさにびっくりさせられる、といった感じです。
そのためにコントローラーでの注文を採用しているのでしょう(全く使いませんでしたが)。次の機会には通路側を経験してみたいと思います。
そして、、、両側に挟まれたセンターはどうなのでしょう?
私の同僚は結構気に入っていたようですが、同じく囲まれるなら、私は左右どちらかに窓がある方がいいです。
ただ1点、窓側とセンターは物の置き場に困ります。
通路側の席には手の届くところに小物入れがあり、非常に便利がよさそうなのですが、窓側は、自分のヘッドレストの上にある網掛けの小物入れを使うことになっています。
これが使いにくい。実際私は使いませんでした。
個室感たっぷりの窓側orセンターを選ぶか、行き交う人はちょっと気になるけど、小物入れもあって便利な通路側を使うか、、、JALの話では各シートを試す方もいるとのこと、私もそれぞれ試してみたいと思いました。
先日搭乗したカンタス航空のビジネススイートと比較すると…残念ながらサイドテーブルが広く、小物入れが充実しているビジネススイートが上だと感じました。
スカイスイートは、限られたスペースをうまくデザインした、いわば日本的、といった感じで、ビジネススイートほどの余裕は感じられませんでした。いずれのシートも、従来のシートと比較すれば、比較しようのないほど素晴らしいシートには違いありません。

JAL SKY WiFiも使ってみました。
JGCプレミア会員は国際線WiFi 40回分無料のキャンペーンに登録すると、機内で無料で使えます。事前に登録をして個人別のコードを取得しておく必要があります。
就寝するまでの間使用しましたが、LINE、Facebookなどの通信に問題はありませんでした。というか、空の上でインターネットが使えるなんて、ほんとすごいの一言。
最後に…今回進行方向左側の窓側を取った成果です。

<よろしかったらこちらの記事もご覧ください>
JALビジネスクラス・SKY SUITE搭乗記(JL772 シドニー→成田 2016.4.9)
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コメント
ぱぴるすさん、こんにちは♪
遊びに来させていただきました!!
飛行機に乗られる機会が多いようで羨ましいかぎりです♪
写真の撮り方も、あぁ~この角度から撮るのいいねぇ~
なんて、勉強させてもらえそうです(笑)
SS7のビジネスクラス搭乗されたんですね。
搭乗日をみて、同じ日にJL782便のホノルルに搭乗しましたので、
時間さえ違うものの、ちょっとビックリでした。
やはり、SS7でいいのは、半個室感を味わえることですよね。
タヌキ猫も、基本は窓側をチョイスしています。
ただ、おっしゃるとおり、小物入れが通路側に比べて、
明らかにないということです。
頭上にネットの入れ物がありますが、あれはホント使いづらいですよね。
タヌキ猫12Aで後ろがいなくても、使わなかった記憶があります。
やっぱり、半個室感で、後ろの方が振り返ってぬーんと出てきたら
ビビりますから(笑)
パーテンションは、ほんとシートベルトのサインが消えたと同時に
自動で上がっていきますよ・・・っていう感じであげちゃいます(笑)
隣の方も、顔を出すとビックリしちゃうでしょうし、なにより、
自分の画面よりも隣の画面の方が近くで気になっちゃいますからね(大笑)
開発者いわく、一番真ん中の席がおススメと言っていましたが、
いや~どうだろう・・・と思いますよね・・・空席状況をみても、
やっぱり、大概一番最後まで残っていますし・・・
エアウィーブは、ホントにタイミングを失うと出せないですよね!!
やっぱり、他の方に悪いかな~なんて思うと使えなくて・・・
一番最初の時は収納されているところが見つからなくて
CAさんに出してもらいましたが、それ以降は使っていません・・・。
やっぱり、CAさんもこのシートだと全体が見渡せないので、
ちょっぴり不安なところもあるかと思います。
タヌキ猫も、CAさんがぬーんと出てきた時に
うわぁ~っていいそうになったことありますから(笑)
すみません、長々と・・・(汗)
つい、JAL搭乗の模様だったので長くなってしまいました・・・。
また、遊びに寄らさせて頂けたらなと思いますので
どうぞ、タヌキ猫のブログ共々宜しくお願い致します。
タヌキ猫でした。
投稿: タヌキ猫 | 2016/01/26 08:21
タヌキ猫さん、こんにちは&コメントありがとうございます。
そうですか、8日に成田にいらしたのですね。まさにニアミス。
オーストラリアに住んでいる都合、どうしてもJALを使うことが多いです。
ANAも就航しましたが、ANAは単なるSFC会員なので、
上級会員を持っているJALを使う機会が必然的に増えます。
これまでは、JL771/772は777-200ERのシェルフラットシートだったのですが、
300ERのSKY SUITEになったので、また使う頻度が増えそうです。
あとは、日程との調整ですね(成田行きは昼間の搭乗で1日つぶれるので…)
小物入れ、パーテーション、エアウィーヴなど、
やはり皆さん思っていることは同じなのですね。
小物入れが窓側にあったら完璧なのですが…通路側との差別化でしょうか。
景色と高い個室感を取るか、小物入れ等の利便性を取るか…
ただ、センターは経験してみないと何とも言えません。
私の同僚はアップグレードでセンターに座り、気に入っていたようです。
写真、まだまだ未熟ですが参考にしていただけるのはうれしい限り。
今回はギャラリーの写真がなかなかよく撮れたと自画自賛しています♪
搭乗記、飛行機ネタ、そのたオーストラリアでの生活情報などを少しずつ書いています。
JALの搭乗記も他にもあるので、よろしかったらご覧ください。
タヌキ猫さんの旅行記、搭乗記、JAL情報も非常に役に立ち、
参考にさせていただいています。
また、遊びにいらしてください。
こちらこそ、引き続きよろしくお願いいたします。
投稿: ぱぴるす | 2016/01/26 17:47